Insta360 one XとInsta360 one EVOを比較してみた。

「Insta360 one Xの購入を検討していたら、Insta360 one EVOなる存在を知って迷っている!」という方向けの記事です。

one X とone EVOで迷っている方は、大体の人が次のような思考回路で考えると思います。

「同じ価格(むしろ市場価格は少し安くなっている)で3Dカメラもハイブリッドで使えるならそっちの方がお得?」
「いやいやそんな甘い話があるわけがない。何かその分のデメリットがあるはずだ。餅は餅屋だ。」
「うーんでも3Dカメラも持ってないから試してみたいな。どんなデメリットがあるんだろうか?許容できる内容ならEVOも有りかな?」

そして気になってくるのは、

①3Dカメラとのハイブリッドにすることによるデメリットは?

②360度カメラとしての画像品質(静止画・動画)は落ちていないの?

③3Dカメラはそんなにきれいに見えるの?切り替えは簡単?

といったところでしょう。
このようなことで悩んでいる方は是非この記事を参考にしてみてください。筆者はEVO愛用者ですので、使ってみての感想も踏まえてそれぞれ簡単に解説しておきます。

①3Dカメラとのハイブリッドにすることによるデメリットは?

Insta360 one Xをベースに考えると、Insta360 one EVOにすることによるデメリットは、以下になります。

    1. 厚みが増すことで、死角がそれなりに増える。
    2. サイズや重量がわずかに増える。
    3. 手動シャッタースピードのmax値が半減する。
    4. 防水ケース、レンズ保護ケースがない。
    5. ドリフトショットができない。

それぞれ、実際にEVOを使ってみてどの程度ストレスを感じるか、解説します。

1.厚みが増すことで、死角がそれなりに増える。

これが一番気になる点でしょう。何といっても360度カメラは本体を少しでも薄くすることが基本かつ王道の考え方でしたので。
実際、近距離で撮影すると死角部分がうまく補正できておらず気になることはよくあります。近距離で自分の方に側面を向けて撮影してしまったりすると、心霊写真のように顔が半分消えていたりということもよくあります。
ただし、モノは考えようです。one Xであろうと、同じ距離で自分の方に側面を向けて撮影をすると、死角の量が比較的に少ないだけで、同様に心霊写真のようになります。顔の両端が見えるけど中心が補正できずに「のっぺらぼう」のように見えることも十分に考えられます。
とにかく、近距離で撮影する場合には、メインで映したい被写体にレンズ面を向けるなど、撮影時の工夫がどちらにしろ必要になるのが、(少なくとも2020年現時点の技術で構成される)360度カメラです。

また、付属の自撮り棒(1mくらい)の先にEVOをつけて家族写真を撮ったりするときには、死角部分は殆ど気になりません。

つまり、趣味や家族旅行の一幕を撮影するような使い方においては、慣れたら気にならない程度の違いかなと思います。

2.サイズや重量がわずかに増える。

これは、実は殆ど違いがありません。数字上の重さとして2割程度増えていますが、それでも113gと非常に軽く、気になることはありません。
むしろ、折りたたんだ状態(360度モード)で運ぶと、立方体のようになる分長さが抑えられるので、コンパクトに収まると感じるくらいです。勿論分厚いのが嫌な人は、開いた状態(180度モード)で運べばよいので、やはり殆ど違いはありません。

one X :115mm x 48mm x 28mm(D x W x H)、90.9g

one EVO : 50.3mm×49mm×52.54mm or 98.4mm×49mm×26.27mm,113g

つまり、サイズや重量については、気にしなくて良いと思います。

3.手動シャッタースピードのmax値が半減する。

これは、どうでしょうか。激しい動きの被写体をブレずに撮りたい需要が高ければ気になるのだと思います。

one X : 1/8000s-55s
EVO : 1/4000s-55s

ですが、EVOのシャッタースピードmaxで1/4000sとなってますが、実は今の最新のミラーレスカメラとほぼ同様スペックなんです。

つまり、例えば我が家の話で恐縮ですが、息子がジャンプしたり走ったりしている姿を撮影すると、結構ぶれてるのですが、つまり、私の撮影が下手なだけで、工夫次第で本当は上手くとれるだけのスペックはそろっているのだと思います。つまり、one Xで1/8000sの設定はできますが、違いが分かるのにはそれなりの習熟技術があって初めて実感できるレベルの話じゃないかなと思います。

またこれは

個人的意見ですが、360度カメラは、被写体が大体静止した状態で撮影するケースが殆どで、そもそも動的な撮影には向いていない気がしています。綺麗な静止画を撮りたい場合は、やはり一眼レフやミラーレスあたりを使うのが良いのかなと思っています。360度で動的なシーンを撮影したい場合は、動画で撮ることが殆どです。

その理由は、360度カメラは近距離撮影には向かないので、自撮り棒や三脚に取り付けて撮影することが多く、撮影のトリガーはタイマーかスマホの遠隔操作です。どちらも、リアルタイム性はありません。なのでそもそも動的シーン撮影はかなり困難です。勿論、手に持って頑張ってその瞬間を撮影しようとすることも可能ですが、その場合は自分自身の顔がホラーのように映っていることが多いのです。そっちは削除すればよいのですが、それならば普通に一眼レフやミラーレスで撮影すれば良いという結論に至るのです。

つまり繰り返しになりますが、静的なシーンを撮ることの多い360度カメラの使用を想定すると、シャッタースピードの違いはそんなに気にならない、と思います。

4.防水ケース、レンズ保護ケースがない。

レンズ保護については、モコモコの袋に入れておけば、そう簡単には割れません。雨の日とかに防水だったらなーと思うことはありますが、防水ケースがあったとしても、光の屈折やら防水ケースの汚れなどを考えると、防水ケースをつけたまま撮影することはほぼないだろうと思うので、特に要らないかなと思います。

5.ドリフトショットが出来ない。

これは、どうでも良いという意見が多いですが、結構大きな問題だとは思いますね。だって、カメラを投げて撮影するという発想、とても面白そうじゃないですか?(笑) 3日で飽きる可能性は高そうですが。

まぁどうせ3日で飽きることはほぼ確実なので、とても魅力的なアプリケーションですが、ドリフトショットは知らなかったことにするのが良いかなと思います。

②360度カメラとしての画像品質(静止画・動画)は落ちていないの?

これはスペックで比較するのが良いでしょう。

[Insta360 one X]
レンズ口径: F2.0
写真解像度: 18mp (6080*3040)
動画解像度:5760*2880@30fps, 3840*1920@50fps, 3008*1504@100fps
動画コーディング:H264

[Insta360 one EVO]
レンズ口径:F2.2
写真解像度:18mp (6080*3040)
動画解像度:5760*2880@30fps,3840*1920@50fps,3008*1504@100fps
動画コーディング:H264

レンズ口径がわずかに異なりますが、殆どの人には違いが分からないレベルかと思います。その他は全く同じ数値ですね。つまり、結論としては、EVOにして3Dカメラを付けたとしても、360度カメラとしての画像品質は全く同じです。

③3Dカメラはそんなにきれいに見えるの?切り替えは簡単?

まず、切り替えは超簡単です。手動でロックを外してカチャっと開いたり閉じたりするだけです。設定等を切り替えたりする必要もありません。

そして綺麗に見えるかどうかは、見る媒体に依存しますね。EVOを買うと簡易的にスマートフォンに取り付けて3D画像を見れる眼鏡が付属で付いてきますが、それは正直おもちゃのレベルです。内容確認用でしょう。ですが例えばFacebook者のoculusシリーズなどのVRグラスで見ると、とても感動的に綺麗に見えます。
VRゴーグルについてはこちらをご参照ください。
Insta360 one evoユーザーはoculus quest2を買うべき理由。


結論

ハイブリッドか、餅は餅屋かと問われると、餅は餅屋と答えたくなるところですが、360度カメラと3Dカメラは相性抜群です。これはハイブリッドにすることのメリットの方が大きい気がします。

つまり、360度カメラと3Dカメラをハイブリッド化することにより出てくるデメリットは、無視できるレベルかなと思います。360度カメラも3Dカメラも持っていない人には、EVOがお薦めです。

こちらの関連記事も是非合わせてお読みください。

Insta360 one XとInsta360 one EVOを比較してみた。

Insta360 one R と GoPro max を比較してみた。

Insta360 one evoユーザーはoculus quest2を買うべき理由。

 

投稿者: コロッケ太郎

妻と息子と3人暮らし。週末に家族で遊びに出かけることと子供の昼寝に付き添って小説を読むことと美味しいコロッケを探求することがささやかな楽しみ。