[子育て相談室]子供がご飯を食べない?

Aさんのお悩み

子供がご飯を食べるのが遅く、1時間も2時間も付き合う羽目になる。更にイヤイヤ期が若干到来しているため、食べなさいと言ってもなかなかいうことを聞かない。子供も飽きてくるため、食卓から降りておもちゃで遊びながら食べるので、余計に遅くなる。毎食ご飯を食べさせるのが、大変です。

子育てアドバイザーMさんのご意見

ご相談ありがとうございます。こういった悩みはよく聞きますので、そんな悩みのあるお父さんお母さんへ、一般論としての意見をお答えします。

ずばり、親としてそこは厳しく接するべきタイミングかと思います。

イヤイヤ期が始まるということは、自我が芽生え始めている年ごろですので、なるべく自我の発達を促すためにもお子さんの意見を尊重してあげるように会話を重ねることが何よりも大切です。ですが同時に、自我が芽生えるタイミングだからこそ、何もかも自分の思う通りになると思わせてはいけないことも忘れてはいけません。

イヤイヤ期が始まった年ごろのお子さんにとって、何よりも重要なのは健康な心と体を育むこと。健康な心と体を育むためには、よく食べることと、よく寝ること、よく遊ぶこと、よく会話をすることが何よりも大切です。よく遊ぶことと、よく会話をすることに関しては子供だけでは達成できないことなので、たくさんお散歩に連れて行ってあげるなどして、運動量を増やしてあげてとにかくたくさん話しかけてあげることが重要です。一方で、食べること、寝ることに関しては、子供の意思が関与してくるようになります。

そんなとても重要な、食べることや寝ることを通じて躾を伝えることは、イヤイヤ期が始まった年ごろのお子さんには非常に有効です。タイミングとしてもちょうど良いのではないかと思います。つまり、普段の生活では自我を尊重した接し方をしつつ、子供の成長に欠かせない重要な行為である食べること、寝ることに関してだけは、ルールがあって、それは破ってはいけないということを伝えてあげるべきです。

子供にとっても、初めて接する少し厳しいルールかもしれません。遊びたい時間に、ちゃんと食べなさい、ちゃんと寝なさいとか言われるのは、最初は少し抵抗するかもしれません。ですが、自分の成長のために伝えてくれているというのは子供なりに何となく分かっているはずだし、我慢をすることを覚えるにはちょうど良い教育材料だと思います。

ですので、最初の話に戻りますが、ご飯を食べるということについては、ちゃんと食べなさいと厳しく伝えてあげるべきです。勿論、子供は食べるのも遅いし、集中力もすぐに切れるので、根気強く伝えてあげることが重要です。

噛むことを忘れておしゃべりに夢中になっていたら、ある程度聞いてあげつつも適切なタイミングで注意をしてあげること、飽きてきて食卓から降りておもちゃで遊ぶことに関しては断固ルール違反であることを厳しく伝えるべきです。どうしてもお腹いっぱいの場合は残しても良いけど、両親が認めたうえで「ごちそうさま」と言わない限り遊び始めてはいけないよ、と伝えるべきです。

勿論、厳しさと優しさは表裏一体です。食卓を囲んでご飯を食べる時間は、家族のコミュニケーションを醸成するとても貴重な時間です。子供が楽しく美味しくご飯を食べれるように、美味しくて栄養のあるご飯を準備して、会話によって楽しい空間を創出することは何よりも大事です。その楽しい空間のなかだからこそ、躾も重要な役割を果たすようになります。

そして、子供が最後まで食べるのに付き合うことは、とても体力を使う行為であることは、とてもよく承知しています。もはや根気と体力勝負といっても過言ではありません。厳しく伝えるだけでもとても疲れます。ですが、親として、そこは頑張りどころだと思います。どんなに疲れていても、そこだけは本気で伝えるという姿勢は、必ず子供にも伝わります。

その分、ご飯を食べ終わったら、たくさん褒めてあげて、たくさん遊んであげましょう。そうすることで、子供も達成感を得られます。小さな成功体験というか、「頑張ったら最後まで出来た!」という感覚を積み重ねていくことができます。それは、イヤイヤ期が始まる年ごろの子供にとって、非常に重要な意味を持つ経験になるはずです。

そしてたまにはのんびり自分の時間をとって読書でも★
カルボナーラ村長の読書備忘録

子育てアドバイザーMさんの結論

子供の自我を尊重しつつ、「食べる」、「寝る」行為に関しては、躾を始めるのにちょうど良いタイミングである。
親も腹をくくって、厳しさも交えて「食べる」大切さを伝えるべきである。
親のOKが出て「ごちそうさま」というまでは、食卓から降りて遊んではいけない、というルールを。
頑張って食べ終わったら、思いっきり褒めてあげるべし。子供に小さな成功体験=「頑張ったら最後まで出来た!」という感覚を積み重ねることにつながる。
ゴリラ
ゴリラ
いよいよ、躾が本格的に始まる年ごろですな。

投稿者: コロッケ太郎

妻と息子と3人暮らし。週末に家族で遊びに出かけることと子供の昼寝に付き添って小説を読むことと美味しいコロッケを探求することがささやかな楽しみ。