ぷっと噴き出して笑ってしまう温かい小説~通天閣(西加奈子)のあらすじと感想~

お薦め度

★★★★★

どんな人にお薦め?

    • つまらない意地のせいで人生損していると感じている人
    • 辛い過去を乗り越えて前向きに生きている人
    • 心の一部に優しさと笑いを注入したい人

感想

微笑ましく笑えて心も温まる小説。

自意識やや過剰でちょっとイタいオジさんと、失恋してキャバクラのチーフとして働くちょっとイタい女性の、何気ない日常生活が交互に語られる。

まぁ、小説としては当然ながら二人の物語は交錯していくのだけど、その交錯具合がドラマティックとかそういうわけではない。
ただ、それぞれの心の内面を含めた物語が人間臭さ満載で微笑ましい。

根が優しいけど何かがずれている、自意識過剰の勘違いおじさんののラストエピソードは噴き出してしまうほど面白かった。

心の一部に優しさと笑いを注入したい時に読みたい一冊。結構おススメです。

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投稿者: コロッケ太郎

妻と息子と3人暮らし。週末に家族で遊びに出かけることと子供の昼寝に付き添って小説を読むことと美味しいコロッケを探求することがささやかな楽しみ。