お薦め度
★★★★★
どんな人にお薦め?
-
- 子育て中の親で、子供の幸せとは何か、と、時々考える人
- そもそも、生きる、とは何か、と、時々考える人
感想
個人的には、東野圭吾作品の中でNo.1である。
もともと、時空を超えたミステリー的な物語は好きで東野圭吾先生の作品はよく読んでいたが、ちょっと他作品が気になって数年くらい(かな?)読んでいなかったのだけど、何となく、表紙や裏面のあらすじにひかれて、読んでみることに。
ミステリー性はあまり強くなかった気がするけど、家族愛とか、親子の絆みたいなところに焦点が当てられていて、とても心温まる物語だった。
あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?
この悩みというか葛藤というか、こういう思いを抱くのは、子供を持つ親なら1度や2度ではないだろうと、思う。
私も、まだ小さい息子を育てているが、上記の葛藤、というか純粋な疑問というか、は何度も考えることがある。
子育てあるあるですね!
ミーアキャット
この物語では、息子が不治の病であり、かつ、子供が生まれる前の時空に息子がタイムスリップして会いに来るという突飛な設定なので、当然ながら現実には起こりえない話なのだが、それでも特に子育て中のお父さんお母さんは、自分と重ね合わせながら物語を読み進めることができるのではないかと思う。
あらすじは割愛するが、
あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?
という葛藤や悩みに対して、ありきたりながら、「やっぱり、生きているだけで幸せだよな」、と思える作品でした。
子育て中の親にはぜひ読んで欲しい物語です。
価格:935円 |
その他の小説リンクはこちら★